ある女性ユーザーのTikTok投稿で有名になった『悲しい乳首症候群(Sad Nipple Syndrome)』は、多くの人の共感を集めました。
乳首を触ることで悲しいような・切ないような気持ちになるという症状で、誰かに触られたとき、あるいは自分で触ったときに、そのように感じるケースが多いようです。
なぜ、このような状況に陥ってしまうことがあるのでしょうか。
この記事では、悲しい乳首症候群の症状を紹介しつつ、原因・対策について解説します。
悲しい乳首症候群の症状
そもそも、悲しい乳首症候群という現象は、どのように命名され広まったのでしょうか。
以下、悲しい乳首症候群がTikTokにアップされた際の状況や、コンテンツが共有され共感を得るに至った具体的な症状について解説します。
ニューヨークで暮らす女性の“ある感覚”
ニューヨークで暮らしているある女性が、TikTokで自分に起こった奇妙な感覚を音声付きで投稿しました。
その感覚とは、次のようなものです。
『乳首に触れられるたびに、激しい悲しみの感情が身体中を駆け巡る』
具体的には、単純に悲しいという気持ちだけではなく、不安・不快感・破滅が差し迫るといった、負の要素を混合的に感じているといった感覚のようです。
女性がこの奇妙な感覚に最初に気付いたと思われるタイミングは、ブラジャー・シャツが乳首をかすめた際のことだったそうです。
その不快さを無視していたものの、悲しい気持ちは無視できずTikTokへの投稿に至り、その結果多くの女性から共感を得ることになりました。
ネット上において、この“一般的と思われるものの世間で十分に議論されていない”症状につき、悲しい乳首症候群という名称が用いられるようになりました。
多くの人が共感した反面、症状は人それぞれ
悲しい乳首症候群の特徴的な点は、投稿を見て共感する人が多い一方で、人々が乳首に触れた・触れられた際に感じる気持ち(症状)は一律でないという点です。
何となく不安・不快な気持ちになる点では共通しているものの、どのタイミングで、どのような感情に支配されるのかは個人差があるようです。
実際に悲しい乳首症候群を経験した人は、その感情を次のように説明しています。
- ホームシック
- 恐怖
- 罪悪感
- 破滅感
- 胃に穴があいたよう
もっと詞的な表現もあり、例えば「日曜日の午後4時のよう」など、明日を迎えたくないような気持ち(過去を懐かしむ気持ち)にさいなまれると説明する人もいます。
意外なことに、悲しい乳首症候群の研究は医療の分野でほとんど行われておらず、医療専門家の中には「そんな症候群について聞いたことがない」と述べる人もいます。
この新しい症候群について、より詳しいことが分かるまでには、まだ時間がかかるかもしれません。
『D-MER(不快性射○乳反射)』に似た症状
悲しい乳首症候群に遭遇した人々が語る感情は、授乳中の母親が訴える射出不快感と類似している部分があるそうです。
具体的には、D-MER(不快性射○乳反射)の症状と似ているため、悲しい乳首症候群について理解を深めるためには、D-MERについて紐解くのが有効かもしれません。
D-MERは、女性の乳房から母乳が放出される直前、短い時間に激しい感情の落ち込みを経験する現象のことを言います。
例えば、赤ちゃんに母乳を飲ませているときに、何だか気分が悪くなったりイライラしたりする症状が該当します。
この不快感は、通常であれば数分程度しか続かないため、無視されることも多いものと推察されます。
しかし、一定数の授乳中の女性が症状を訴えていることから、決して例外的なものではないと言えるでしょう。
悲しい乳首症候群が生じる原因
多くの人の共感を得た悲しい乳首症候群ですが、不快な感情の発生に関しては、どのような原因が考えられるのでしょうか。
以下、発生のメカニズム・原因などについて、現段階で知られていることをご紹介します。
明確なメカニズム・原因は不明だが……
残念ながら、悲しい乳首症候群が生じる明確なメカニズム・原因については、よく分かっていません。
生理的な現象ではあるものの、乳首への刺激でなぜ不快な感情が引き起こされるのか、理由を説明するのは難しい状況のようです。
しかし、「まったく思い当たる節がない」というわけではありません。
どうやら、悲しい乳首症候群の原因は、人間の脳内で情報を運搬する神経伝達物質(ホルモン)にあるようです。
人間が幸せを感じる上で重要な「ドーパミン」
先述のD-MERという用語を作った授乳の専門家によると、悲しい乳首症候群は『ドーパミンホルモンの急激な低下』によって引き起こされる可能性があるそうです。
ドーパミンは、人間のやる気・幸福感に強く関連する神経伝達物質ですが、そもそもドーパミンはどのような機能を持つ物質なのでしょうか。
実は、人間が生活する上で、ドーパミンは様々な心の機能に関与しているとされます。
例えば、お酒を飲んで気分が良くなる人は、ドーパミンが放出され脳内の「報酬系」という神経系が活性化しているものと考えられています。
また、ドーパミンが増えると集中力が増したり、ポジティブな考え方になったりすることもよく知られています。
しかし、乳首への刺激がドーパミンを低下させるのだとしたら、例えばセックスにおいて快感を得るのは難しくなるはずですから、他にも原因が考えられるかもしれません。
もう1つの重要なホルモン「オキシトシン」
実は、乳首への刺激が不快感につながる原因として、もう1つ重要なホルモンが存在します。
それは「オキシトシン」というホルモンで、授乳時に分泌されるほか、親子間・仲間同士での信頼関係を作る際にも分泌されます。
母親が赤ちゃんに母乳を与える際は、赤ちゃんが乳頭を吸うことにより母親の脳が刺激され、オキシトシンというホルモンが乳腺に働きかけ噴出します。
これは母親の情緒にも作用し、多くの母親が授乳中に赤ちゃんを可愛いと感じたり、幸福感を感じたりします。
一方で、オキシトシンによって脳内は抑制傾向へと傾き、精神的には落ち着いてきます。
言い換えると「落ち込み」に近い気持ちを一時的に経験するため、それをネガティブに解釈してしまう人が一定数存在しているようです。
悲しい乳首症候群への対策について
悲しい乳首症候群の原因が、どうやらホルモンにあるらしいことが見えてきました。
将来的には投薬などの方法で改善される可能性もあるかもしれませんが、現段階で悩んでいる場合、どのような対策が検討できるのでしょうか。
以下、普段の生活の中で試みることが可能な対策について考察します。
ドーパミンを増やす努力をしてみる
ドーパミンの減少によって不快感を覚えるのであれば、極力不快感を減らすため、普段の生活でドーパミンを増やす努力を継続するのが有効かもしれません。
例えば、リモートワークの作業中など、好きな音楽を聴きながら作業を行うことで、ドーパミンの分泌を促すことができます。
達成しやすい目標を掲げて行動を起こし、達成できたら自分で自分を褒めてあげるのも有効です。
また、ドーパミンの原料となる“たんぱく質”を積極的に摂取すると、ドーパミンのスムーズな生成に貢献するでしょう。
他には、できるだけ新しいことに挑戦してみるのも良いとされます。
通勤時に普段と違う道を通ったり、これまで入ったことがないお店に足を運んだりすることも、ドーパミンの増加につながります。
気分が落ち込まないよう配慮する
人間が生きていく上で、感情のアップダウンが少ない生活は理想的ですが、普段の人間関係や生活習慣によって、どうしても気分が落ち込んでしまうことがあります。
避けられない人間関係については致し方ありませんが、自分で調整できる範囲においては、摩擦の少ない人間関係を意識して生活したいところです。
心身の不安をなるべく抑えたい場合は、例えばカフェインの摂取量を減らすことで、精神が落ち着くことも期待できます。
コーヒーなどに含まれるカフェインには、眠気覚ましや集中力増強といったメリットもある一方で、精神的不安を引き起こすデメリットも報告されているため、普段飲んでいるコーヒーの量を減らすだけでも、何らかの前向きな効果が得られるかもしれません。
セックス・セルフプレジャーによるドーパミン増を狙う
先述したドーパミンを増やす方法として、もう一つ有効とされるのが、セックスやセルフプレジャーによる性的快楽です。
特定のパートナーがいない場合であっても、アダルトグッズの利用によってオーガズムに達すると、ドーパミンの他にもオキシトシン・エンドルフィンといったホルモンが分泌されます。
セルフプレジャーの良いところは、乳首以外を刺激することが容易な点にあり、パートナーを気遣わずクリトリスなど乳首以外の性感帯を刺激しやすいメリットがあります。
エンドルフィンの分泌によって、幸福感・気分高揚・鎮痛効果などが期待できるため、試してみる価値は十分あるでしょう。
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まとめ
悲しい乳首症候群は、ごく少数の人が経験する問題ではなく、多くの女性が遭遇する可能性がある問題です。
ドーパミンやオキシトシンは、すべての人が何らかの形で分泌されているホルモンであり、その分泌が悲しい乳首症候群の発生に関係しているなら、症状が出る女性の数も決して少なくないものと推察されます。
実際、TikTokで問題を公表した女性に共感した人はたくさんいるため、将来的に悲しい乳首症候群は一般的な現象として認知されるかもしれません。
もし自分が「悲しい乳首症候群かも……」と不安に感じたら、一人で悩まずSNSなどで気持ちを分かち合える仲間を探したり、ドーパミンなどのホルモンを増やす方法を試したりしてみてはいかがでしょうか。
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